【剣盾S3ダブル】INCfeb最高1682犬猫マホ
こんにちは。野兎です。
今回はS3終盤とINC(feb)で使用したマホイップ構築、およびマホイップの環境適応についての記事となっております。
マホイップ記事はこれにて5回目となります。マホイップ構築に興味がおありの方は、以前の記事も合わせてどうぞ。
また界隈に不足するマホイップの情報を補うため、マホイップに関する記載が今回も多いです。ご容赦ください。
1、S3終わりまでのダブル環境
2、パーティ編成の流れ
3、内訳
INCは、1682から全敗して1500台でのフィニッシュになりました。
入れ込みながら、情けない限りです…。
S3ランクマは262フィニッシュ。
1、S3終わりまでのダブル環境
非常にマホイップにとって戦いにくいものとなりました。
物理受けマホイップの天敵、詰め筋を作らせてくれないニンフィアが復権。
詰めの準備をしようとする時にニンフィアが生き残りハイボを連打してくると、全てが崩壊します。
ぬるい対応では対処困難なため、パーティに汎用性の高い鋼、または炎タイプを組み込む事が急務になりました。
これと並行して、前シーズンよりも珠+悪巧みの水ロトム、草ロトムがバンドリパルトキッスを潰すために増えてきました。
半減以下で受けられない特殊型の台頭は物理受けのマホにとっては辛く、対策が求められます。
2、パーティ編成の流れ
S2では対面追い風構築+カビマホ、
S3中盤ではトリルダブルエース+マホを使用しましたが、
今回のINCにて45戦の長丁場で集中力を切らしにくいよう、8世代の対戦の中で最も自分の性格に合ったパーティを運用することにしました。
+
・ウインディ+オーロンゲ+水枠による受け回し
水枠にミロカロスがよく挙げられる並びです。
このパーティとランクマで当たった際、いつか自分で使ってみたいと感じたことがきっかけでした。
また、何度も何度もバンドリを回していた身としては、受け回しパーティのトゲキッスの硬さに苦戦した事もあり、
スイーパーとしてこの並びに弱保トゲキッスを刺し込んだ構築を思案。残り2枠にはやりたい事を押し通せるカビゴン+マホイップ。
水枠は対ジュラウオノを意識してトリトドンを採用し、仮のパーティが誕生しました。
・トリックルーム要員
回してみたところ、非常に自分のプレイスタイルに合っており好感触。
しかし悩みが。パーティ内に追い風またはトリックルームを2020ルールで使えるポケモンがいない事が浮き彫りに。
例えば対ドリュキッスの際、初手にはカビゴン+オーロンゲを投げるのですが
「ロンゲの抜群を突いたスチル+マジシャ」
「この指+剣舞」
のどちらの動きにも対応が困難であり、回答のために悪戯壁張りと両立してトリックルームを仕掛けられるポケモンを捜索。
トリルがあるのならば上記の動きに対して、こちらから積極的に攻める事が可能となります。
壁張り+悪戯+トリルを探して唯一ヒットしたポケモンが、先日ポケモンホーム開始に伴い解禁された、「いたずらごころ」ニャオニクス♂でした。
トゲキッスに仕込んだこの指を使いトリルを仕掛けてもよし、逆に壁張り+電磁波で後発の弱保トゲキッスを暴れさせてもよしと、スイッチ性能に極めて優れるポケモンでした。
3、内訳
(1)マホイップ@ゴツゴツメット
スイートベール
ずぶとい
HB252、C4
(172-×-139-131-141-84)
・A194バンバドロのヘビーボンバーを73.2~87.2%(とける再生で受け切れる)
・C189ジュラルドンのラスターカノンを70.9~84.8%
・C177珠インテレオンの150水技を80.2~95.3%(眼鏡カノンで中乱数)
・C167珠ドラパルトのシャドーボールを40.6~48.2%の確定3発
・C194サザンドラの130ダイスチルを79.0~93.0%の確定2発
マジカルシャイン(C131、威力80)
・H4ドラパルト(164-95)を、76.8~91.4%の確定2発
(分散も56.0~67.0%の確2)
・砂嵐ターン切れH252D4バンギラス(207-121)を、49.2~57.9%の超高乱数1
(分散は35.7~43.4%の確3)
・H4D252ローブシン(181-117)を、56.3~67.4%の確定2発
(分散は43.0~53.8%の低乱数2)
幾多のバンギを葬った物理受け。
相変わらず催眠対策として有能ですが、ダイサンダー持ちドラパジュラなどに比べて柔軟さに欠けるのではと苦悩。
物理受けメインのマホイップにとって、特殊超火力を連打するニンフィアは非常に苦手な相手。それが増えた事もありかなり苦戦を強いられました。
(2)カビゴン@いのちのたま
ゆうかん
(0-252-252-×-4-最遅)
実数値(235-178-117-×-131-31)
じばく、いわなだれ、タネばくだん、ばかぢから
・130ダイロックでH252B4(192-116)トゲキッスを101.5%~
・95ダイナックルで、B4(180-76)ヒヒダルマを121%~
・130ダイソウゲンで、H252B4(444-151)ダイマックスドサイドン(ハードロック)に、50.9~60.5%
・A+1の130ダイソウゲンで、無補正H0 B252(186-120)リンド持ちトリトドンを102.1%~
ダイマックス時、C161珠サンパワーリザードンの晴れ150炎技を32.5~38.5%の乱3耐え
今回も比類なき活躍。しかし限界を感じ始めています。
相手を選ばず破壊できるのは利点ですが、この遅いダイマックスを通すには他のメンバーがサポートに特化する必要があり、チームパワーを欠いてしまうことに繋がりかねません。
同じく珠カビゴンを使用されているフォロワーさんは、横にミロカロスを置くことで相手を牽制しつつ火力を削がないプレイングをなされていました。
今後、自分が珠カビゴンについてどう向かい合っていくか悩みどころです。
じばくは指ギミックを粉砕したり、ダイナックルで上がったAを活かし、ダイマ切れした後に打つ事で非常に雑ながら勝ち筋と変貌します。
決まれば楽しい。決まれば。
(3)ウインディ@たべのこし
おくびょう
いかく
(212-×-0-44-0-252)
実数値(192-×-100-125-100-161)
ねっぷう、まもる、バークアウト、おにび
H…16n
デバフの天才。
盤面に居座り続けることが多いため、試行回数が稼げるとお得なねっぷうを採用。
ただ分散によるダメージ低下は、タスキエルフーンなどを炎+バクアで落とせない事態を引き起こすため、単体処理の性能を高めたい場合は放射やフレドラが視野に入ります。
たべのこしの採用理由ですが、HSウインディが比較的高い体力を維持しながら泥仕合に身を投じる事が多いためです。
オボン圏内に入らないまま数ターンが経過してしまうくらいなら、小さな傷を塞ぎながら結果的に回復量を稼げるたべのこしを使おうという算段です。
キッス+マホイップの本領である泥仕合を演出する際、バクアウインディミラーにおいて非常に優位を取りながら立ち回れました。
反面、オボンであれば確2は取られなかったという初歩的すぎる局面も少なくなかったです。
ひかえめ
きょううん
(172-×-0-252-0-84)
実数値(182-×-115-189-135-111)
C特化
S…+1で最速サザンドラ(165)抜き
余りH
サポーターでありスイーパー。スイッチトリルの生命線であり、自傷ギミックに対しての回答。
ダイマックス弱保スイープのため、C特化+きょううん、最低限のS、耐久のため余りをHに振り切った構成。
ミラーでバクア+壁と当たった場合も、マホイップと共に泥仕合となっているフィールドで後発から暴れる事が可能。
マホが横にいればあくび催眠は効かず、デコレーションでCを急激に高め、キッスがヘイトを集める隙にマホイップはとけるを積み始めて相手を詰ませるルートを構築。
とける再生+ゴツメによりジェットの天敵であるバンギやバドロが安定して狩れる事が大きく、
ダイジェット+デコレーションの課題をS3終わり際にてようやく克服し、確かな勝ち筋として確立できました。
マホカビ構築はアーマーガアが重くなるため、ウインディと共に炎打点を確保。
共に「ねっぷう」なのは、命中不安よりも、サイドチェンジや指に対しても邪魔されない炎を打つことに重きを置いた為でもあります。
(5)トリトドン@リンドのみ
れいせい
よびみず
(164-×-0-252-92-最遅)
実数値(207-×-88-158-114-39)
だくりゅう、だいちのちから、れいとうビーム、まもる
C189ジュラルドンの珠140ダイソウゲン55.3~65.2%(229~270)
C178バイバニラの眼鏡分散ふぶき26.3~31.1%(109~129)
=(338~399)+あられ(12)を、確定耐え
火力
H252 D4のDMジュラルドン(354-71)に、130ダイアースで92.0~102.0%の乱数
対ジュラルドン構築に特化したポケモン。
ダイアースでジュラを破壊しつつ裏のウオノラゴンはじめ水タイプを防げる極めて優秀なポケモンです。
滅多にジュラルドンの珠ダイソウゲンは飛んで来ませんが、指さえあれば苦手なバイバニラとのタッグでも急所がない限り耐え切ってダイアースを放てます。
れいとうビームの枠は以前クリアスモッグを採用していましたが、鈍足なトリトドンがクリスモを決められる場面は少ないため、キッス+パルトに一貫するれいとうビームに変更。
トゲキッスへの意識が功を奏し、使用感は良かったです。
DM時の瞬間火力を取るか、Cバフを取るかでヘドロばくだんと選択だと思います。
(6)ニャオニクス♂@ひかりのねんど
ずぶとい
(252-0-172-0-84-0)
実数値(181-×-129-×-112-124)
H…極振り
味方A178カビゴンの珠じばく(分散)83.9~98.8%
余りD
対ジュラ+悪戯、バンドリパルトキッス、晴れパなど、あらゆる場面に駆り出せるサポーター。
いたずら壁張り+電磁波としてはオーロンゲがいますが、ニャオニクスはトリックルームを両立できるため採用。
トリルを使う隙を見つけたらカビゴン、トリトドン、マホイップなど遅いポケモンを展開します。
壁+電磁波はかなり場持ちが良いため、場に居座り続けるマホイップにとって電磁波サポートは極めてありがたく、試行回数が増えるほど勝ちを手繰り寄せられます。
しかし攻撃技不在の代償は大きく、マタドガス+ローブシンの前で降参ボタンを押した時は悔しかったです。
珠カビゴンサポートとして優秀でも、単純なサポートだけでは力不足に陥りやすいことを学びました。
○基本選出
・対バンドリパルトキッス
トリル+指を匂わせつつ、場面に応じて壁+弱保トゲキッスで押すことも可能。
バンギラスは4匹の中で一番マホイップで詰めやすいため、基本的に放置しながら立ち回ります。弱点保険をつつかないことで置物になってもらいます。
・対ジュラルドン構築
ニャオニクス以下2匹から1匹が先発
・負けん気勝気有り…トリトドン
・負けん気勝気なし…ウインディ
トリトドンの対ジュラルドン性能を活かして一貫を取るか、
また電磁波+バクアで後発トゲキッスのスイープ体制を整えるかの選択です。
初手脳死ジュラルドンが非常に多いため、どの道こちらの想定どおり戦えます。
・対トリックルーム
カビゴン以下2匹から1匹が先発
・対バタフリー…マホイップ
ダルマの場合、五里霧中鉢馬鹿力でカビゴンが半分以上削られるため、リフレクターは必須。
またバタフリーの眠り粉に対して、スイートベールで防ぎダイロックでタスキ潰しワンキルを遂行するためにマホカビも安定。
・対自傷ギミック
トゲキッス以下選択
・ふくろだたき…ウインディ
・波乗りセキタンザン…トリトドン
呼び水で波乗りを貰い、指トゲキッスの横から特殊ダイアースを放てるトリトドンも強いです。
「マホイップ」に関して、過去一番特化できた構築でした。
ウインディ+ニャオニクスの場持ちの良さはもちろん、自身が決定力になるカビゴン&トゲキッス&トリトドンを相手に合わせて運用を変えることで、刺さる火力を常に各対戦で維持しながら平行してマホイップ詰めを完遂する、理想的な流れを作りやすかったです。
しかし、受けを基本とするパーティにおいて課題である「こだわりアタッカー」への対処が間に合わなく、崩れる事が多発。
眼鏡ニンフィア、眼鏡ドラパルト、剣舞ドリュウズなど、それらへの対策があまりに不十分でした。
おわりに
S4からは、環境が著しく変化しました。解禁組はキョダイラプラス、ガオガエンを筆頭に、
アシレーヌ、フシギバナ、リージョンポケモンなどが続々とダブルに集結。
猫騙し+潮吹きを持つカメックスや、剣舞+悪巧みから草霊飛行の物理特殊を放てるジュナイパーも次第に増えていくと予想されます。
またラプラスはセンリツだけでなく滅びギミックとも親和性が高いため、
どんな盤面でも役割破壊の申し子であるマホイップのデコレーションが突破口となりえると信じて、現在S4ランクマに身を投じています。
もちろんラプラスやガオガエンをマホイップと組ませるのも有りです!!対格闘への補完にもうってつけです!!
S4を機にマホイップ構築がさらなる発展を遂げることを祈り、記事の締めくくりにさせていただきます!
お読みいただきほんとうにありがとうございます!!
【剣盾S3ダブル】2/19時点99位到達マホイップ+トリルWA構築
ご無沙汰です、野兎と申します。
今回はS3において2期連続の2ケタ順位に到達したマホイップ構築、及び環境の変化とマホイップの持つ役割等についてご紹介させていただきます。
また、この記事は界隈に足りないマホイップ情報を可能な限り提供し、マホイップパーティを活性化させようという意図もあります。
よって例によりマホイップに関する記述が多いです。ご容赦ください。
記事はこれで4作目となります。
前シーズンの傾向や、マホイップの当時の役割等については前の記事をご覧ください。
レンタルパーティ
1、環境とマホイップ
2、パーティ編成の流れ(2/1~2/19)
3、パーティ紹介および配分
(1)カビゴン
(2)マホイップ
(3)イエッサン♀
(4)トリトドン
(5)サマヨール
(6)ヒートロトム
1、環境とマホイップ
S2~3にかけ、爆増したポケモンはローブシン、ミロカロス、バイバニラの3匹。多いチョイスはブシン単体とミロバニラ同時採用。
中でも最たる変化を見せたのはミロカロス。
S2のミロカロスは珠や眼鏡のだくりゅう+ふぶきアタッカーが多く見られたのに対し、
S3では要塞+催眠のとぐろミロカロスが急激に数を増やしました。
催眠で技の試行回数を増やして追加効果でアドを取るミロバニラキッスに、スターター+スイーパーとして優秀な性能を持つアイアントを採用するパーティをよく拝見します。
これに対してマホイップはどう環境と向き合うか
それは、上に述べた5匹との相関関係が鍵となりました。
マホイップ S64
アイアント S109
ミロカロス S81
トゲキッス S80
バイバニラ S79
ローブシン S45
タイプ+型により非常に有利を取れるローブシン以外は、全てマホイップより素早いです。
そうです。早い環境ポケモンたちに有利を取るための手段は、
トリックルームです。
S1~2時代にマホイップの種族値(65-60-75-110-121-64)を見て「トリックルーム向きの能力かな」と思いながらも、
短期決戦を第一とする場合マホイップはノイズになるのでは、コータスドサイドンには敵わないと判断していたのですが、
まさか今になり、S3でトリルマホイップを使い2ケタに乗るとは想像もしていませんでした。
2、パーティ編成の流れ(2/1~2/19)
トリックルームに至るには実に2週間以上かかりました。
S2の延長。カビマホ+対面砂。
→エルフーンが仕事をさせて貰えず落ちる事が多々ある
火力のぶつけ合いを想定してギャラ+ズキンの威嚇組を採用
→エルフジュラで即死が多発。あまえる、うそなき、ダイマ技、裏のウオノダルマを凌ぎきれない
→また今期のトゲキッスが異様に固く、バンドリですら対処が厳しく感じ始める
ならば弱保キッスを。耐久確保のちバクアや壁対策にわるだくみ、更にイエッサンを採用しキッスを手厚くサポート。
→その壁ロンゲ+バクアウインディをどれだけわるだくみを積もうが打ち破れず。コンセプト崩壊。
パーティがボロボロに崩れてから思案。
S2からずっと愛用していた珠カビゴン+ゴツメマホイップを活かせる場はどこか。
間違いなくトリックルームなのは閃きましたが、トリル要員+指役だけでもパーティ火力は著しく削がれます。
採用を諦めようかとしましたが、かつてトリルエースが「ドサイドンとコータスのみ」というパーティがいた事を思い出し、
カビゴン+誰かのダブルエース構築を組む事を決心しました。(金銀のサンダーカビゴンWAかな)
(1)カビゴン 場面を選ばない珠エース。
(2)マホイップ 物理詰めと役割破壊の天才。
(3)イエッサン♀
3匹目には、かつてバンドリでごまかし続けていたオーロンゲ等の悪戯心、猫騙し持ちに強く、かつトリルに関われるポケモンを探したところ、イエッサン♀がヒット。
サイコメイカーとこの指により相手の介入や自傷ギミックを許しません。
(4)トリトドン
4匹目はカビゴンと並ぶダブルエース枠。
カビはジュラルドンが苦手な為、それに強く出れるトリトドンを抜擢。
ガラル随一の特殊ダイアースを持ち、よびみずでウオノラゴン等水タイプを強烈に抑制。
足りない能力値を環境に合わせる事で、エースストライカーと成る事ができました。
(5)サマヨール
トリル枠は難航。パーティ全体で足りない火力を補う意図があったため、もつれました。
ブリムオン、ブルンゲルなどが候補に上がるも上手く活きず。
結果的に「トリルを貼れさえすれば攻めでも受けでも制圧できる」という考えの元、
イエッサンが倒れたのちに場に現れトリルを貼る、硬さ重視のポケモンが必要に。
こうしてサマヨールが抜擢され今に至ります。
(6)ヒートロトム
これを探していた際、相互フォロワーの方であるトシ(@Toshi_Kyogre)さんから提案されたポケモン。
トリトドンがミロカロス+バイバニラを受け持つ際に、フリーズドライで悩んでいたところにもどハマりした6匹目です。
(多くの方にとって、トリトドン+ヒートロトムの並びをWCS2018でバルドルさんが使用されていた事は記憶に新しいかと存じます。)
こうしてパーティが完成。トライ&エラーと微調整を重ねて無事結果を出す事が叶いました。
3、パーティ紹介および配分
(1)
カビゴン@いのちのたま
ゆうかん
(0-252-252-×-4-最遅)
実数値(235-178-117-×-131-31)
すてみタックルでH4(147-105)バイバニラを、102.0%~
A+1の140ダイアタックで、H252B4(216-112)ローブシンを110.8%~
130ダイロックでH252B4(192-116)トゲキッスを101.5%~
95ダイナックルで、B4(180-76)ヒヒダルマを121%~
130ダイソウゲンで、H252B4(444-151)ダイマックスドサイドン(ハードロック)に、50.9~60.5%
A+1の130ダイソウゲンで、無補正H0 B252(186-120)リンド持ちトリトドンを102.1%~
ダイマックス時、C161珠サンパワーリザードンの晴れ150炎技を32.5~38.5%の乱3耐え
S2から代々続く、我が家の比類なきエースです。
炎と氷をことごとくあざ笑う化け物です。
先日までは(235-178-108-×-140-31)と、BからDに実数9ほど移していました。
これはエルフジュラの嘘泣き+C189一致130ダイスチルを84.2~99.5%の確定2発で耐えるためのものでしたが、
イエッサン+トリトドンの存在により回答できる為、元通りAB252あまりDのぶっぱに。
(2)
マホイップ@ゴツゴツメット
ずぶとい
スイートベール
(252-×-252-4-0-0)
実数値(172-×-139-131-141-84)
A194バンバドロのヘビーボンバーを73.2~87.2%(とける再生で受け切れる)
C189ジュラルドンのラスターカノンを70.9~84.8%
C177珠インテレオンの150水技を80.2~95.3%(眼鏡カノンで中乱数)
C167珠ドラパルトのシャドーボールを40.6~48.2%の確定3発
C194サザンドラの130ダイスチルを79.0~93.0%の確定2発
マジカルシャイン(C131、威力80)
H4ドラパルト(164-95)を、76.8~91.4%の確定2発
(分散も56.0~67.0%の確2)
砂嵐ターン切れH252D4バンギラス(207-121)を、49.2~57.9%の超高乱数1
(分散は35.7~43.4%の確3)
H4D252ローブシン(181-117)を、56.3~67.4%の確定2発
(分散は43.0~53.8%の低乱数2)
ダブルマホイップの代名詞とも呼べるデコレーションよりも、
「単フェアリー172-139-141によるとける+じこさいせい」、
「スイートベール」によるダイサンダー等を介さない催眠ケアがぶっ刺さるポケモン。
単体でローブシンに圧倒的に強く、
トリトドンと並べばとぐろミロカロスを完封。彼のダイアースによるD上昇を受けつつ再生ととけるを積むムーブはプレイングに安定感を生みます。
トリックルームやサイコフィールドの恩恵からスタンパ時代よりとけるを積みやすく、非常に多くの物理を受け切ります。
いっそデコレーションを瞑想に切り替えるのもありなのでは…と考えています。
(3)
イエッサン♀@きあいのタスキ
ずぶとい
サイコメイカー
(236-×-252-0-20-0)
実数値(175-61-128-115-128-105)
H…16n-1
C189ジュラルドンのあくのはどう51.4~60.4%
C189トゲキッスの分散マジカルシャイン29.1~34.2%
A211五里霧中ヒヒダルマのつららおとし67.4~80.5%
タスキ所持のため、ダメージ計算はよく受ける通常技が中心です。
当初はサイコシードで運用していましたが、バンギラス、サザンドラ、アイアント等にワンパンされることを恐れたため2/19にタスキに変更しました。
サイコメイカーによりオーロンゲ等悪戯心の動きを制限して甘えるや嘘泣きなどを封じ込めてダメージレースで有利に立ったり、
異常技などを防ぐ事で持久戦を万全な体調で迎える事が可能となりました。
パーティに多大なる安定感をもたらした功労者です。
(4)
トリトドン@リンドのみ
ひかえめ
よびみず
(0-×-180-252-76-0)
実数値(186-×-111-158-112-59)
耐久
・ダイマックス時、H372 D112
で、に勝てる
珠特化ジュラルドンのダイソウゲン
(C189、威力140÷リンド)62.0~73.3%
+特化バイバニラの分散ふぶき
(C178、威力110÷3/4)19.6~23.3%
+あられダメージ
=81.6~96.6%(273~360)+(11)となり耐え
火力
H252 D4のDMジュラルドン(354-71)に、130ダイアースで92.0~102.0%の乱数
カビゴンと双璧を成すスイッチエース。
ガラル随一の特殊ダイアースで鋼を砕き、マホイップにDバフを付与。
タイプや技が環境に刺さります。
元々はチョッキで、珠特化ジュラルドン(C189)の140ダイソウゲンを、ダイマックス+チョッキ込みで
83.1~99.1%の確定耐えでしたが、
じこさいせいが欲しくなりリンドに転向。
幸運にも、そばにいるバイバニラもぴったり対策できる配分になりました。
Sは、最遅カビゴンとの使い分けの為無補正です。
S無振りバンバドロ(55)に先制可能なのも大きく、
また相手の積みカビゴンへのクリアスモッグにも役立ちます。珠カビのダイアタック集中で相手の指を潰した後の2ターン目に打つため、滅多に失敗しません。
しかし陽気最速カビゴンは90。増えてきたらS調整が必要かもしれません。
最遅60(58)にも先制できますが、そこはあまり必要ないです。
(5)
のんき
おみとおし
(236-最小-92-0-180-最遅)
実数値(145-75-178-×-173-27)
H…16n-1
204バンギラスの130ダイアークを78.6~92.4%耐え(114~134ダメ)
砂(8ダメ)込みでも耐える
D…余り。(一応177くろいメガネサザンドラの130ダイアークを82.7~99.3%耐え)
ごくごく普通のサマヨール。技構成などにカスタムの余地を感じるため、掘り下げが必要だと考えています。
ダイマ以外を持っていくみちづれ、おみとおしでハーブの所在が分かる故のちょうはつなどを視野に入れています。
ナイトヘッドは外せず、固定ダメのためデコレーションが何の意味も持ちません。
(元々サマヨの隣はとける再生マジシャで忙しい)
やはりデコレーションを変更した方がいいのか…?
(6)
ひかえめ
ふゆう
(252-×-0-252-4-0)
実数値(157-×-127-172-128-106)
10まんボルト、オーバーヒート、ほうでん、サイドチェンジ
・H252D4ミロカロス(202-146)を、130ダイサンダーで86.1~101.9%の超低乱数1発(12.5%)
(もしかみなりベースなら、92.0~109.9%)
・A204バンギラスの分散いわなだれを64.9~77.7%で確定耐え
・C167ミロカロスの分散だくりゅうを64.9~76.4で確定耐え
S…無振り。振るよりも耐久力とトリルとの親和性を重視。一応パルト意識の実数値107たちをトリル下で抜ける。
対アーマーガア、ナットレイで詰まない為の駒であり、ミロバニラキッス全員に打点を持つポケモン。ダイマックス+弱保により乱戦でも活躍可能で、ただの補完では終わらない万能ポケモンとなりました。
水ロトムより弱保が使いやすく、草ロトムのようにダイマ技の恩恵が受けにくい事もない不思議な子。サイドチェンジ対策のいわなだれから弱保発動する姿がユニーク。
ほうでん枠は諸説あり。まもる、あくのはどう、エレキネットなど。
最後に
長年、ずっと追い風スタンパばかりを使っていた私ではありましたが、今回マホイップとカビゴンを探求した末に、人生初のトリックルームパーティで上位に入る事ができました。
S2の追い風スタン、S3でトリルという全く違う方向性でそれぞれ2ケタ順位達成というのは、自分にとってかけがえの無い大きな財産です。
今回の記事を機に、マホイップを触ってみたい、育ててみたいと思われた方、ぜひご相談ください!微力ながらお力添え致します!
S4からはキョダイマホイップ、そして鋼キラーでデコレーションしやすいガオガエンが解禁されるとのこと、
何よりその前に、INCが始まります!
ダブルマホイップにおける発展のため、今後も尽力します!
長い記事となってしまいましたが、お読み頂き本当にありがとうございました!!
【剣盾S3ダブル中間161位】マホイップの環境適性分析メモ
ご無沙汰です、野兎です。
この記事は私自身の備忘録のようなものです。マホイップ+カビゴン構築をお使いになられている方にとっての参考になれば幸いです。
2/15現在161位構築
お題①と
お題②
への回答探し
お題③ →
お題①
マホとブルン、とける+再生持ちとしての
物理受けとしての差別化
みず、ゴースト
ちょすい、のろわれボディ、夢しめりけ
100-60-70-85-105-60
無振り(175-80-90-105-125-80)
HBcずぶといなら207-80-134-106-125-80
◎ランク変動無しでも優秀(例…187一致130ダイアースを、HB特化(207-134)で49.2~58.4%の乱2耐え、よってオボンが候補か)
◎トリルを貼れるスイッチマン
◎力を吸い取るは実質とける再生のハイブリッド、体力全快もザラ
マホイップ
フェアリー
スイートベール、夢アロマベール
65-60-75-110-121-64
(140-80-95-130-141-84)
HBcずぶといなら172-80-139-131-141-84
・対ドラパルト、ズルズキン、オーロンゲ性能に秀でる
・無振りのくせにマジシャが強い
(無振り実数130。分散でも、無振りドラパルト(163-95)に56.4~67.4の確定2発)
◎スイートベールで不意の催眠に怯える必要がない(催眠技に順位ドレインされないのはアドバンテージ)
・デコレーションにより要塞型および鬼火バクア頼りの動きを起点にできる
結論、ローブシンがカビゴンと一貫しすぎないうちは、俺はマホイップがいい
お題② S3の環境について
もはや言葉は不要です。
これに水枠と鈍足or威嚇を差し込んだパーティが環境の多数を占める勢いです。
S3でこのテンプレパーティが増えた要因としては「剣盾への慣れと順応」が挙げられます。
ダイマックスへの適性、弱点保険との相性が極めて良いことがプレイヤーたちの身体に完全に染み付き、ここまで数を増やしたと推測します。
(2/1~2/15までの野兎の思考と構築の流れ)
・バンドリパルトエルフマホカビ
↓
追い風を貼ることに夢中で、火力を落とされたらどうしようもない
スタン用のバンドリ、トリルや天候用のカビゴンをサポートする形でギャラドス+ズルズキンの威嚇コンビを採用
…サポート性能はエルフーンには敵わず。
↓
バンドリパルトキッス+珠水ロトムを仮想敵と定め、それと相性のよい2匹を思案。
トリルに対しては回答あるためノーマークで構わない。
S2ではバンドリパルト+マホイップで運用していた為、トゲキッスを使用感を確かめながら回す。
トゲキッス @リリバの実
ひかえめ、きょううん
244-×-20-156-4-84
(191-×-118-176-136-111)
H…16n-1
HB…A187珠ドリュウズの130ダイスチル+砂嵐を確定耐え
S…+1で最速サザンドラ抜き
C…余り
使用感は申し分ありません。
しかし役割が被り、仮想敵への回答ができる訳でもなかった為、マホイップとの同時採用はやめました。
↓
悩んでいた中フォロワーさんがカビマホ構築に上記の2匹を採用しているとお伺いしました。
キッス+水ロトムに圧倒的に強い型破りドリュと、バンドリパルトに圧力をかけられるミロカロスはパーティバランス的にも良く、
また自分自身もその構築と当たりボコボコにされた事から採用しようとする
…無振りダイマ水ロトムを187の130ダイアースでは落とせず。
…更にアントロンゲウインディに対して反応が遅れたら降参安定に…。
=かえんほうしゃドラパルトは必須。
↓
以上、マホカビ+パルト&ドリュウズを通しやすくするエルフーンは確定
あと1匹を思案する
お題③ トリトドン
よくウオノラゴン、ヒヒダルマの名前が挙げられる枠です。
しかし上記の2匹は安定性とはかけ離れていると考え、別のポケモンを探しました。
候補は、「水アタッカー」です。
当初はミロカロスを採用し、眼鏡、物理耐久特化など様々な形を試しましたが、
アイアント(アースorサンダー)、水ロトムなどにコテンパンにされて断念。
また強みである「かちき」も非常に相手依存な特性のため、ウインディを温存されたらおしまいです。
他にもオニシズクモ、水ロトム、シャワーズなどを考察するも断念。
そんな折に能動的かつ合理的に火力をアップしながら、押し通せそうならば自らダイマックスを切れるポケモンを閃き採用することに。
それが、チョッキトリトドンでした。
ドラパルトの波乗りでよびみずを発動させつつ、187-120-102×1.5の耐久力で場に残り続けて相手を押し流します。
上の耐久を持ちながらC実数値は158もあるため非常に使いやすく、またこご風もあるため場面に応じて味方のサポートにも回れます。
バイバニラホイホイとしても有用なため、珠カビゴンが大喜びします。
ひかえめ
よびみず
(4-×-252-252-0-0)
実数値(187-×-120-158-102-59)
だくりゅう、だいちのちから、れいとうビーム、こごえるかぜ
対トリパには最遅カビゴンがおり、濁流とタネ爆弾の4倍タッグでドサイドンの上下から攻められること、
またおいかぜやこご風の恩恵が強く受けられるようにひかえめ採用。
・選出しながらも、カビゴンがダイマックスしない場合が生まれる?
99%ダイマックスするカビゴンですが、ノーマル技が自爆のままではまずいと考えるようになりました。
捨て身タックルならば一致珠178を活かして十二分の火力と汎用性を持つため、自爆と取り替えるに至りました。
・マホイップの強み
スイートベールを持つ単フェアリーであり、
とける+再生を持つ
あくびや眠り粉、催眠術をカビゴンは頻繁に貰いますが、スイートベールがあれば一切通りません。
流行りのローブシンなどはマホイップには起点でしかなく、詰め筋となるため出てくれるのは非常に助かります。
デコレーションだけでなくあらゆる面で珠カビゴンをサポートする最高の相棒です。
おわりに
マホイップをすこれ。
【剣盾S2ダブル最高76位最終100】マホイップ+砂対面構築
初めまして、野兎と申します。
今回は、ポケモン剣盾ダブルランクマッチS2において最高76位(最終100位ジャスト)となったマホイップ構築のご紹介をさせていただきます。
ガラルルーキーズ以外でのマホイップ記事をあまり見ないため、この記事が今後のダブルランクマッチにおけるマホイップの発展に繋がればと思い書かせていただきました。
そのため、マホイップに関する記述が少し多くなっております。
キョダイマックスを使うことができない世界でも、たくましく生きるマホイップをご覧頂きたいです。
○はじめに
https://oekaki-vgc7.hatenadiary.jp/entry/2020/01/23/180930
S1、2におけるマホイップの基本戦法やポケモンとしての立ち位置においては、1週間前こちらの記事で紹介させていただきました。
簡潔にまとめると、「S2のマホイップは耐久に活路を見出すべき」という内容です。
○パーティ解説
パーティ内容は、対面砂構築+珠カビゴン。
王道な展開だけでなく、あらゆるパーティに対応できるようカスタマイズしたカビゴンとエルフーンがもう一つの軸として大活躍。
マホイップは、両方の軸において全く逆の役割を果たします。
マホイップ@ゴツゴツメット(1/26現在採用率30位内圏外)
スイートベール
ずぶとい
HB252、C4
(172-×-139-131-141-84)
A194バンバドロのヘビーボンバーを73.2~87.2%(とける再生で受け切れる)
C189ジュラルドンのラスターカノンを70.9~84.8%(D12振りならメタルコート持ちでも83.7~98.8%)
C177珠インテレオンの150水技を80.2~95.3%(眼鏡カノンで中乱数)
役割は
「要塞化によるバンドリパルトの後詰め」
「トリルに対しカビゴンと共に選出し、一気呵成に壊滅させる」の二つ。
前者はバンドリパルトが残したローブシン、バンバドロをとける再生で詰め、
後者はカビゴンの火力を急激に高める事でトリルパーティを鬼火やいかく込みでも完全に破壊する。
マホイップはガラルルーキーズにおいて、優秀な要塞技と特徴を生かし活躍。
残念ながらランクマッチでマホイップはキョダイマックスできず、アタッカーとしての運用は難しいです。
また、遅い素早さを補うスカーフデコレーションもあまりに極端なプレイングを要求する割に成功率も低く、リカバリーも一切効かないため除外。
よって、S2では耐性と特性を活かした後詰め役としての運用を開始しました。
ノーアクションで効果が適応される催眠対策"スイートベール"を引き続き採用。
あくびを受けても全く効かないため、味方のダイマックスが足止めを食らうこともありません。
とける+再生と相性のよいゴツゴツメットを所持することで、ラス1同士のタイマンになった時に被弾する機会を減らせます。(急所死の確率を下げるため)
他の選択肢としては、限られた機会で役割を遂行するためのリリバの実が候補に上がります。
デコレーションを打つ相手は主にカビゴン。たまにドラパルトの裏からバンギラスを投入し、デコレーションをあらかじめ置いておくことでA+2スカーフ雪崩やダイマックスでパルトウイン系をスイープする試合もありました。
また、C20振りならば分散マジカルシャインで無振りサザンドラを確1、
同技でズルズキンが緑で耐えた場合、チョッキが確定します。
今回は耐久をひたすらに意識したため、微調整はしませんでした。後述のバンギラスとの相性のため、S3に向け改良を試しています。
例として、ずぶとい140-×-132-0-0-236
実数値(158-×-123-130-141-114)
準速バンギラスを抜き、耐久も一致C189ラスカノと一致A172珠130ダイホロウを耐える、S1時代に自分が初めて調整したマホイップです。
しかし仮想敵である特化バンバドロのヘビーボンバーに乱数を取られてしまうほどに脆くなってしまうため、プレイングには慣れが必要です。
すなおこし
いじっぱり
AS252、H4
(176-204-130-×-120-113)
A…B4(270-71)ダイマックスバタフリーをロックブラスト2弾で124%~
H4(147-105)バイバニラをロックブラスト3弾以上で撃破(分散いわなだれは82.9~99.3%)
A+1分散いわなだれで、H252(197-100)ウインディを97.4~115.7%
H…16n。砂嵐でダメージを受けない+カビゴンのダイソウゲン後に着地することがよくあるため。
ドラパルトに明確に強い特徴と、優秀な技範囲と耐久力でパーティを引っ張った大黒柱。
最速スカーフでもインテレオンを抜けない以上、威力を重視した意地ASでの採用となりました。
マホイップが相手を詰められるよう、特殊ポケモンを中心に倒していくのが使命です。
今後のカスタマイズが一番重要となるポケモンで、ロックブラスト枠の変更の他、マホイップのデコレーションをダイマックス時に受けられるようにするかが最大の議題です。
すなかき
ようき
AS252、B4
(181-187-86-×-85-154)
A…かわらわりで、H4(147-105)バイバニラを69.3~81.6%(平常時アイアンヘッドなら110.2%~)
また、H252(207-130)バンギラスを79.2~94.6%(90ナックルなら94.6~112.0%)
ジュラルドン、トゲキッスの早期撃破を担うマホイップの剣。
エルフーンやドラパルトが苦手なオーロンゲに対しても良質な回答を持っています。
苦手なバンバドロとローブシンはエルフーンが遅延、マホイップが詰めの回答を持つため放置し、取り巻きをひたすら潰していきます。
以上を踏まえると弱点保険が極めて有効に思えますが、ダイマックスしない運用も考慮すると、タスキに落ち着きました。
S1ではミラー意識での最速というイメージでしたが、S2ではバイバニラやジュラルドンに抜かされないためという意識が強かったです。
更にバイバニラの存在で、ロンゲ意識だった瓦割りが余計に外せなくなりました。
ドラパルト@じゃくてんほけん (1/26採用率3位)
おくびょう
CS252、D4
(163-126-95-152-96-213)
C…140ダイバーンで、D4(185-86)ドリュウズを100.5%~
炎打点が非常に美味しく、ドリュウズ、バンギラスとの補完も兼ねた貴重な特殊アタッカー。トップレベルのスピードを生かして大活躍しました。
大事にすべく、S2後半では"まもる"を採用するため、チョッキを弱点保険に変えて運用。またミラー意識のために、控えめから臆病に変更しました。
特に不便はなく、むしろ鬼火を執拗に打たれることが多かったため特殊で良かったと実感。
強いて言えば、外れやすい大文字である利点があまりなく、火炎放射で良かったです。
またミロカロス、インテレオン、トゲキッス、ギャラドスなど10万ボルトを打ちたい場面が非常に多かったのも悩みどころでした。
エルフーン @だっしゅつボタン(1/26採用率2位)
おくびょう
H60、B196、S252
(143-×-130-97-95-184)
ムーンフォース、おいかぜ、すりかえ、あまえる
S…最速
H…16n-1、C167ドラパルトかえんほうしゃ確定耐え
HB…甘える込みでA205ドリュウズ130ダイスチル耐え+余り振り切り
あまえると脱出すりかえによるダイマックス殺しは健在。
王道の追い風展開から、自傷ギミックの破壊まで何でもこなせる天才です。
厄介な相手を引っ込ませて裏に圧力をかけることで、試合の流れを掌握できます。
H実数値は143で、16n-1となっています。砂嵐をかろうじて1で耐える試合が2試合ほどあったため、このエルフーンの調整で大正解でした。
カビゴン@いのちのたま(1/26採用率26位)
ゆうかん最遅
AB252、D4
(235-178-117-×-131-31)
いわなだれ、タネばくだん、ばかぢから、じばく
A…130ダイロックでH252B4(192-116)トゲキッスを101.5%~
130ダイソウゲンで、H252B4(444-151)ダイマックスドサイドン(ハードロック)に、50.9~60.5%
95ダイナックルで、B4(180-76)ヒヒダルマを121%~
ダイマックス時、C161珠サンパワーリザードンの晴れ150炎技を32.5~38.5%の乱3耐え
出す時は99%ダイマックス前提のパーティの核。エルフーンの甘えるとすりかえ、マホイップのデコレーションで支えることで、難攻不落の耐久力と特大の火力を誇る化け物となります。
またその安定性を活かし、速くて厄介な相手を真っ向勝負でぶちのめす事で、後続が通りやすいように整地を行えます。
対リザードン、インテバニラ、トリル構築など、選出できる相手はとても多いです。
厚い脂肪は非常に有用で、リザードン、バイバニラ等の天候ポケモンを余裕を持って受け、返しの130ダイロックを放ち撃退。おまけに砂嵐でバニラやエルフーンのタスキを潰します。
更にすなかきドリュウズを詰め役として控えさせている場合、もはや砂嵐は神の恵み。
またトリルパーティの場合、相手はカビゴンを前にして半端にトリルを発動させる訳にもいかないためか、貼る判断が鈍ることがあります。
もしその場面に遭遇した場合真っ先にS操作役を潰し、裏のバンギラスやドラパルトたちで上から詰める動きを狙います。
ドラパルト、メジャーなトリル始動に刺さるダイアーク(DDラリアット)も欲しかったですが、代わりに抜くことになる自爆はキョダイピカチュウへの初手の回答も兼ねているため変更はしませんでした。
○基本選出
ほぼ全ての構築に対して先発エルフーンは確定しています。サイコメイカーが邪魔な時、スタンパならばバンギラス、トリパならマホイップが代わりに入ります。
・対スタンパ
裏…カビゴン以外の2匹
相手のダイマックスとして現れるであろうポケモンを判別して先発エースを決めます。
脱出すりかえを握っている以上、有利性は高いです。
アイアントや雨、また脱出すりかえに無耐性な相手にはドラパルト。
またドリュウズの電毒耐性+物理鋼技、
ドラパルトのゴースト耐性+特殊炎技は後詰めとして非常に貴重なため、ダイマックスを切らない場合も展開を意識して大事に回します。
バドロブシン等にはマホイップが詰めを担当。
・対エルフダルマ
裏…ドリュウズ、ドラパルト
これは言い換えると、誰が来ても、S順を気にせず体力をキープしながら戦える並びです。
仮にこの場合はダルマ方向にあまえる後、ダイナックル撃破が回答です。鉢巻霧中A211馬鹿力でもダイマ+あまえるによりダメージを38.7~45.9%に抑えて95ダイナックルで仕留めます。
ダイマドラパルト等にはあまえるを脱出すりかえに変えて対応可能な点や、常にどっしり構えて盤面を支配できる安定感は、高い汎用性を生み出しプレイングを助けます。
・対トリル
マホイップ、カビゴン
怒りの粉、この指とまれ等でデコレーションが吸われる恐れはありますが、代わりにタダでとけるを積むことができます。
腹太鼓を意識してか削り技や、あくびや眠り粉など催眠を打ってくる相手も少なくないので、スイートベールに感謝。
A+2でHぶっぱダイマハードロックドサイドンを珠130ダイソウゲンで確定なため、ナックルやデコを打つ際は意識。
イエッサンやダイサイコのない展開の場合、エルフーンがトリル下でも大暴れ。
・対インテバニラブシン
裏…バンギラス、ドラパルトorマホイップ
オーロンゲや、ジュラルドンとエルフーンも付いてくる場合も。最大の脅威であるブシンをマホイップに詰めさせるため、取り巻きのインテレオンたちをダイマックスカビゴンで優先的に排除。
ここでもあまえると脱出すりかえは光る。
また、一致150ダイアタックも非常に有用で、カビゴンの最後のターンをあらかじめ考慮しながら打つことで、後続が繋がりやすくなります。
○天敵
回答がなくマホイップでも詰められないため、脱出ボタンで飛ばす最優先ポケモン。
あられに追随している場合は基本的にカビゴンで迎え撃つ。
ドリュウズだとダイアースのDバフで、なし崩せるかというレベル。
氷をダイマパルトの弱保で受けてもよいが、メガネも珠も居たので安易に撃ち合うのは危険。
数こそ少ないが、ながねぎによる確定急所ときもったまにより、弱点トリオどころかエルフパルトマホイップでさえ敵わない。
トリルにもスタンにもいるため、死に物狂いで上から圧力をかける工夫を。
余談だが、マホイップより1速い。(S65)
○最後に
自作絵です。マホイップをすこれ。
記事を最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。優秀な特性と耐久力と、味方との無限の火力を秘めたマホイップに関して、もっと色々な方に興味を持って頂きたいと拙筆ながら書かせていただきました。
S3でも頑張ります。
ありがとうございました!
【S2】ポケモン剣盾ダブル「マホイップ+カビゴン」(中間273位)
お初にお目にかかります、野兎と申します。
今回は、剣盾シーズン2のダブルバトルにおける"マホイップ"というポケモンの特徴と、実際の使用パーティについてお話しさせていただきます。
1、「マホイップ」とは?
マホイップ
タイプ…フェアリー
♀のみ
特性…スイートベール、夢アロマベール
種族値65-60-75-110-121-64
実数(140-85-90-130-141-84)
C110、D121という数字が印象的で、また比較的鈍足ながらも特性により状態異常を封じるという即効性の高い特徴を持っております。
しかしながらこのポケモン、他のポケモンにはない、極めて優秀かつ有名な"専用技"があります。
それは「デコレーション」。
まもる等を貫通するこの技は、使用した相手の攻撃、特攻をそれぞれ2段階上げるというサポート特化の技です。
これによりマホイップは耐久のみにガッツリ振り分けていながらも、味方アタッカーの威力を倍加させることで、パーティのパワーを補うだけでなく、飛躍的に伸ばして相手の受けを崩壊させることが可能になります。
2、マホイップを使った構築
"デコレーション"と世界一相性の良いダイマックス技、"ダイジェット"を軸にしたパーティがシーズン1では見かけられました。
ジェット役は、「ギャラドス」「トゲキッス」「ウォーグル」などが挙げられます。
これらのポケモンはS種族値が80付近であり、S種族値64のマホイップでは上からデコレーションをかける事が困難なため、あえてS調整を施したり、マホイップにスカーフを巻かせたりと工夫を凝らしたパーティが生まれました。
マホイップの調整例として、ずぶとい性格で、
140-×-132-0-0-236
実数値(158-×-123-130-141-114)というものがあります。
これはA172珠ドラパルトダイホロウを確定耐えし、Sは準速バンギラス抜きという扱いやすい配分で「野兎マホ」と呼ばれ、世界で筆者のみがそう僭称しています。
技はムーンフォースを使えない代わりに、シングルバトルで見られる「とける」「じこさいせい」「めいそう」などの優秀な要塞技、
「マジカルフレイム」「エナジーボール」などの刺さりやすい技をC110から放てる技範囲を持ちます。
ダブルバトルにおいて「デコレーション」を用いた型にするのは既定路線ではありますが、他の技も侮れません。
3、シーズン1における最大の課題+弱点
たしかにデコレーションによる突破力こそ魅力的ではありましたが、これには致命的な欠陥がありました。
それは、【成功しづらい】というサポーターにとって致命的すぎるものでした。
例えば、"このゆびとまれ"は優先度+2であり邪魔されにくい上に場への影響が極めて高い技、
"トリックルーム"は一度発動してしまえば、5ターンの間フィールド全体を影響下に置くことができるリターンが豊富なアドの塊です。
反して"デコレーション"は、優先度などもないただの変化技でしかなく、
発動前に普通に殴られて味方が倒れればターンを無駄にしてしまい、
「ふくろだたきコンボ」同様に"このゆびとまれ"に吸われることもしばしば。
一度撃つだけでトリックルームのように戦況が豹変する技でもないため、無駄に選出の頭数を減らすくらいならニンフィアなどを採用した方が良いのではという始末に。
4、シーズン2におけるマホイップ
いくら調べ回ってもマホイップの検索結果は黎明期と変わりのないものばかりであったため、ここからは1/21現在273位の自分のパーティ構築の話をさせていただきます。
新年を迎え、剣盾ランクマッチは2回目のシーズンを迎えました。
それに伴い、環境にも変化が。
トップメタ筆頭であるドリュウズ、バンギラスに圧倒的に強い「ローブシン」が台頭。
バンドリの相方は同じく採用率トップのドラパルト、トゲキッスが挙げられますが、
ローブシンと共に増え続ける「インテレオン」「バイバニラ」の前に苦戦を強いられるようになりました。
また、「リザードン」構築、「
サマヨール」「ドサイドン」等のトリックルーム構築も未だ健在であり、
頭のポンコツな私は、
"いっそこいつらまとめて倒したいなあ"
と単純すぎる考えに至りました。
しかしその為には凄まじい火力、耐久力が必要。この正解は、お花畑で幸せな頭を持つ自分にしか辿り着けないと思い試行錯誤を繰り返した結果、
「マホイップ」+「カビゴン」+対面構築
という、こ◯まろカレーにホイップをぶちまけるが如き並びを生み出しました。
私はじゃがいもカレーが好きです。
カビゴン @命の珠
ゆうかん
AB252 D4
(235-178-117-×-131-31)
自爆、タネ爆弾、馬鹿力、岩雪崩
マホイップ @リリバの実
スイートベール
ずぶとい
HB252 C4
(172-×-139-131-141-84)
マジカルシャイン、デコレーション、溶ける、自己再生
この2匹の並びは耐久に優れるだけでなく、
上記の全てに対して強大な圧力をかける事が可能です。
腹太鼓をせず、初ターンからダイマックス。
A+2一致150ダイアタックを連発する命の珠カビゴンの凄まじさは使い手側が困惑するほどです。
95ダイナックルの積み性能、そして130ソウゲン+130ロックの仮想敵については解説は不要でしょう。
長いターン居座れることから、ダイナックル、デコレーションによりカビゴンは更に凶暴化。
眠り粉、あくび、催眠術といった姑息な抵抗はマホイップのスイートベールに阻まれ全て無効化。
敵の特殊を殲滅さえできれば、後はとける+自己再生マホイップが試合を終わらせる。
この2匹でトリル、あられ、晴れといった構築に回答を持てるようになり喜ぶのは、
バンドリパルト+エルフーンの4匹でした。
すなおこし
いじっぱり
AS252、B4
(175-204-131-×-120-113)
岩雪崩、かみくだく、馬鹿力、ロックブラスト
A…270-71バタフリーをロックブラスト2弾で124%〜
場面を選ばない汎用性の塊。苦手な対ローブシンにおいては取り巻きを撃破し、マホイップに最後を託す役割。
交代際にデコレーションを上手く入れれば、雪崩でウインディ等を一撃で持っていける。
ドリュウズ @弱点保険
すなかき
ようき
AS252、B4
(181-187-86-×-85-154)
天候エース。オーロンゲから全てを奪うのが使命というべき技構成。
10万馬力よりも地震を優先したのは、弱点保険やデコレーションによる、戦いの全責務を負う際に単騎無双ができるようにしたため。
ドラパルト @突撃チョッキ
ひかえめ
H28、C252、S228
(167-×-95-167-95-190)
流星群、10万ボルト、シャドーボール、大文字
S…最速インテレオン抜き
H…余り(194ギャラドスのダイジェットに対し少し安定する)
バンドリやマホイップがいることで活性化を果たした特殊型クリアボディドラパルト。
ロトムなどを吹き飛ばすのに向いており、デコレーションがかかれば技範囲を駆使して暴れまわる。
マホイップでは詰め辛い鋼タイプを焼けるのは利点。
エルフーン @脱出ボタン
おくびょう
H60、B196、S252
(143-×-130-97-95-184)
ムーンフォース、追い風、甘える、すりかえ
S…最速
H…16n-1、167ドラパルト火炎放射確定耐え
HB…甘える込みで205ドリュウズダイスチル耐え+余り振り切り
マホイップがバフの天才なら、エルフーンはデバフのスペシャリスト。
甘える、すりかえは敵の戦略を根底から壊滅させる。
初手で甘えられたローブシンが下がるしかなくなり、結果マホイップ詰めが尋常でなく決まる。
苦手を克服したことで、元々高いポテンシャルの4匹はさらに飛躍。
特に"あまえる"、"脱出ボタン+すりかえ"を所持するエルフーンの活躍はめざましく、
バトルが進むにつれ弱まっていく相手に対してこちらは戦力をキープしながら戦う事が可能となりました。
脱出ボタンすりかえの実用性は最高です。試しにセキタンザンを狙いましょう。お腹がよじれて死にそうになれます。
また、この6匹はギミックが豊富であり
・ダイマックスドラパルト+珠自爆カビゴンによる"役割集中最終形態"
・甘えるエルフーン+弱保ドリュウズによる"ミラーでも安心な弱保発動"
など、便利な攻め方を使い手に用意してくれます。
こうして可能性の翼を存分に広げることができたのも、マホイップとカビゴンという2匹が安定した勝ち筋として環境に刺さったことが大きいと実感しています。
よって僭越ながら、シーズン2のマホイップを表すと
「拡大するローブシン及び催眠へのメタとした"要塞型"が最も適している」です。
鈍重なカビゴンを一瞬でバケモノに変えることで太鼓や鈍いを意識した敵を壊滅させ、バンドリパルトでスイープ。
この流れは非常に安定しており崩し辛いため、お薦めできます。
しかし、世界には私などより遥かに実用的なマホイップ構築を練り上げる方が大勢おられます。その方々の構築や動きを学ぶことで、今後もマホイップというポケモンの才能を存分に引き出して参りたいと思います。
どれだけ心が折れそうになろうとも何通りものマホイップでデータを取り続け、ついにこの構築を組み上げることができました。
マホイップ使いが増えることを祈り、拙筆ながらも投稿させていただきました。
お読みいただき、本当にありがとうございました。