【剣盾S3ダブル】2/19時点99位到達マホイップ+トリルWA構築
ご無沙汰です、野兎と申します。
今回はS3において2期連続の2ケタ順位に到達したマホイップ構築、及び環境の変化とマホイップの持つ役割等についてご紹介させていただきます。
また、この記事は界隈に足りないマホイップ情報を可能な限り提供し、マホイップパーティを活性化させようという意図もあります。
よって例によりマホイップに関する記述が多いです。ご容赦ください。
記事はこれで4作目となります。
前シーズンの傾向や、マホイップの当時の役割等については前の記事をご覧ください。
レンタルパーティ
1、環境とマホイップ
2、パーティ編成の流れ(2/1~2/19)
3、パーティ紹介および配分
(1)カビゴン
(2)マホイップ
(3)イエッサン♀
(4)トリトドン
(5)サマヨール
(6)ヒートロトム
1、環境とマホイップ
S2~3にかけ、爆増したポケモンはローブシン、ミロカロス、バイバニラの3匹。多いチョイスはブシン単体とミロバニラ同時採用。
中でも最たる変化を見せたのはミロカロス。
S2のミロカロスは珠や眼鏡のだくりゅう+ふぶきアタッカーが多く見られたのに対し、
S3では要塞+催眠のとぐろミロカロスが急激に数を増やしました。
催眠で技の試行回数を増やして追加効果でアドを取るミロバニラキッスに、スターター+スイーパーとして優秀な性能を持つアイアントを採用するパーティをよく拝見します。
これに対してマホイップはどう環境と向き合うか
それは、上に述べた5匹との相関関係が鍵となりました。
マホイップ S64
アイアント S109
ミロカロス S81
トゲキッス S80
バイバニラ S79
ローブシン S45
タイプ+型により非常に有利を取れるローブシン以外は、全てマホイップより素早いです。
そうです。早い環境ポケモンたちに有利を取るための手段は、
トリックルームです。
S1~2時代にマホイップの種族値(65-60-75-110-121-64)を見て「トリックルーム向きの能力かな」と思いながらも、
短期決戦を第一とする場合マホイップはノイズになるのでは、コータスドサイドンには敵わないと判断していたのですが、
まさか今になり、S3でトリルマホイップを使い2ケタに乗るとは想像もしていませんでした。
2、パーティ編成の流れ(2/1~2/19)
トリックルームに至るには実に2週間以上かかりました。
S2の延長。カビマホ+対面砂。
→エルフーンが仕事をさせて貰えず落ちる事が多々ある
火力のぶつけ合いを想定してギャラ+ズキンの威嚇組を採用
→エルフジュラで即死が多発。あまえる、うそなき、ダイマ技、裏のウオノダルマを凌ぎきれない
→また今期のトゲキッスが異様に固く、バンドリですら対処が厳しく感じ始める
ならば弱保キッスを。耐久確保のちバクアや壁対策にわるだくみ、更にイエッサンを採用しキッスを手厚くサポート。
→その壁ロンゲ+バクアウインディをどれだけわるだくみを積もうが打ち破れず。コンセプト崩壊。
パーティがボロボロに崩れてから思案。
S2からずっと愛用していた珠カビゴン+ゴツメマホイップを活かせる場はどこか。
間違いなくトリックルームなのは閃きましたが、トリル要員+指役だけでもパーティ火力は著しく削がれます。
採用を諦めようかとしましたが、かつてトリルエースが「ドサイドンとコータスのみ」というパーティがいた事を思い出し、
カビゴン+誰かのダブルエース構築を組む事を決心しました。(金銀のサンダーカビゴンWAかな)
(1)カビゴン 場面を選ばない珠エース。
(2)マホイップ 物理詰めと役割破壊の天才。
(3)イエッサン♀
3匹目には、かつてバンドリでごまかし続けていたオーロンゲ等の悪戯心、猫騙し持ちに強く、かつトリルに関われるポケモンを探したところ、イエッサン♀がヒット。
サイコメイカーとこの指により相手の介入や自傷ギミックを許しません。
(4)トリトドン
4匹目はカビゴンと並ぶダブルエース枠。
カビはジュラルドンが苦手な為、それに強く出れるトリトドンを抜擢。
ガラル随一の特殊ダイアースを持ち、よびみずでウオノラゴン等水タイプを強烈に抑制。
足りない能力値を環境に合わせる事で、エースストライカーと成る事ができました。
(5)サマヨール
トリル枠は難航。パーティ全体で足りない火力を補う意図があったため、もつれました。
ブリムオン、ブルンゲルなどが候補に上がるも上手く活きず。
結果的に「トリルを貼れさえすれば攻めでも受けでも制圧できる」という考えの元、
イエッサンが倒れたのちに場に現れトリルを貼る、硬さ重視のポケモンが必要に。
こうしてサマヨールが抜擢され今に至ります。
(6)ヒートロトム
これを探していた際、相互フォロワーの方であるトシ(@Toshi_Kyogre)さんから提案されたポケモン。
トリトドンがミロカロス+バイバニラを受け持つ際に、フリーズドライで悩んでいたところにもどハマりした6匹目です。
(多くの方にとって、トリトドン+ヒートロトムの並びをWCS2018でバルドルさんが使用されていた事は記憶に新しいかと存じます。)
こうしてパーティが完成。トライ&エラーと微調整を重ねて無事結果を出す事が叶いました。
3、パーティ紹介および配分
(1)
カビゴン@いのちのたま
ゆうかん
(0-252-252-×-4-最遅)
実数値(235-178-117-×-131-31)
すてみタックルでH4(147-105)バイバニラを、102.0%~
A+1の140ダイアタックで、H252B4(216-112)ローブシンを110.8%~
130ダイロックでH252B4(192-116)トゲキッスを101.5%~
95ダイナックルで、B4(180-76)ヒヒダルマを121%~
130ダイソウゲンで、H252B4(444-151)ダイマックスドサイドン(ハードロック)に、50.9~60.5%
A+1の130ダイソウゲンで、無補正H0 B252(186-120)リンド持ちトリトドンを102.1%~
ダイマックス時、C161珠サンパワーリザードンの晴れ150炎技を32.5~38.5%の乱3耐え
S2から代々続く、我が家の比類なきエースです。
炎と氷をことごとくあざ笑う化け物です。
先日までは(235-178-108-×-140-31)と、BからDに実数9ほど移していました。
これはエルフジュラの嘘泣き+C189一致130ダイスチルを84.2~99.5%の確定2発で耐えるためのものでしたが、
イエッサン+トリトドンの存在により回答できる為、元通りAB252あまりDのぶっぱに。
(2)
マホイップ@ゴツゴツメット
ずぶとい
スイートベール
(252-×-252-4-0-0)
実数値(172-×-139-131-141-84)
A194バンバドロのヘビーボンバーを73.2~87.2%(とける再生で受け切れる)
C189ジュラルドンのラスターカノンを70.9~84.8%
C177珠インテレオンの150水技を80.2~95.3%(眼鏡カノンで中乱数)
C167珠ドラパルトのシャドーボールを40.6~48.2%の確定3発
C194サザンドラの130ダイスチルを79.0~93.0%の確定2発
マジカルシャイン(C131、威力80)
H4ドラパルト(164-95)を、76.8~91.4%の確定2発
(分散も56.0~67.0%の確2)
砂嵐ターン切れH252D4バンギラス(207-121)を、49.2~57.9%の超高乱数1
(分散は35.7~43.4%の確3)
H4D252ローブシン(181-117)を、56.3~67.4%の確定2発
(分散は43.0~53.8%の低乱数2)
ダブルマホイップの代名詞とも呼べるデコレーションよりも、
「単フェアリー172-139-141によるとける+じこさいせい」、
「スイートベール」によるダイサンダー等を介さない催眠ケアがぶっ刺さるポケモン。
単体でローブシンに圧倒的に強く、
トリトドンと並べばとぐろミロカロスを完封。彼のダイアースによるD上昇を受けつつ再生ととけるを積むムーブはプレイングに安定感を生みます。
トリックルームやサイコフィールドの恩恵からスタンパ時代よりとけるを積みやすく、非常に多くの物理を受け切ります。
いっそデコレーションを瞑想に切り替えるのもありなのでは…と考えています。
(3)
イエッサン♀@きあいのタスキ
ずぶとい
サイコメイカー
(236-×-252-0-20-0)
実数値(175-61-128-115-128-105)
H…16n-1
C189ジュラルドンのあくのはどう51.4~60.4%
C189トゲキッスの分散マジカルシャイン29.1~34.2%
A211五里霧中ヒヒダルマのつららおとし67.4~80.5%
タスキ所持のため、ダメージ計算はよく受ける通常技が中心です。
当初はサイコシードで運用していましたが、バンギラス、サザンドラ、アイアント等にワンパンされることを恐れたため2/19にタスキに変更しました。
サイコメイカーによりオーロンゲ等悪戯心の動きを制限して甘えるや嘘泣きなどを封じ込めてダメージレースで有利に立ったり、
異常技などを防ぐ事で持久戦を万全な体調で迎える事が可能となりました。
パーティに多大なる安定感をもたらした功労者です。
(4)
トリトドン@リンドのみ
ひかえめ
よびみず
(0-×-180-252-76-0)
実数値(186-×-111-158-112-59)
耐久
・ダイマックス時、H372 D112
で、に勝てる
珠特化ジュラルドンのダイソウゲン
(C189、威力140÷リンド)62.0~73.3%
+特化バイバニラの分散ふぶき
(C178、威力110÷3/4)19.6~23.3%
+あられダメージ
=81.6~96.6%(273~360)+(11)となり耐え
火力
H252 D4のDMジュラルドン(354-71)に、130ダイアースで92.0~102.0%の乱数
カビゴンと双璧を成すスイッチエース。
ガラル随一の特殊ダイアースで鋼を砕き、マホイップにDバフを付与。
タイプや技が環境に刺さります。
元々はチョッキで、珠特化ジュラルドン(C189)の140ダイソウゲンを、ダイマックス+チョッキ込みで
83.1~99.1%の確定耐えでしたが、
じこさいせいが欲しくなりリンドに転向。
幸運にも、そばにいるバイバニラもぴったり対策できる配分になりました。
Sは、最遅カビゴンとの使い分けの為無補正です。
S無振りバンバドロ(55)に先制可能なのも大きく、
また相手の積みカビゴンへのクリアスモッグにも役立ちます。珠カビのダイアタック集中で相手の指を潰した後の2ターン目に打つため、滅多に失敗しません。
しかし陽気最速カビゴンは90。増えてきたらS調整が必要かもしれません。
最遅60(58)にも先制できますが、そこはあまり必要ないです。
(5)
のんき
おみとおし
(236-最小-92-0-180-最遅)
実数値(145-75-178-×-173-27)
H…16n-1
204バンギラスの130ダイアークを78.6~92.4%耐え(114~134ダメ)
砂(8ダメ)込みでも耐える
D…余り。(一応177くろいメガネサザンドラの130ダイアークを82.7~99.3%耐え)
ごくごく普通のサマヨール。技構成などにカスタムの余地を感じるため、掘り下げが必要だと考えています。
ダイマ以外を持っていくみちづれ、おみとおしでハーブの所在が分かる故のちょうはつなどを視野に入れています。
ナイトヘッドは外せず、固定ダメのためデコレーションが何の意味も持ちません。
(元々サマヨの隣はとける再生マジシャで忙しい)
やはりデコレーションを変更した方がいいのか…?
(6)
ひかえめ
ふゆう
(252-×-0-252-4-0)
実数値(157-×-127-172-128-106)
10まんボルト、オーバーヒート、ほうでん、サイドチェンジ
・H252D4ミロカロス(202-146)を、130ダイサンダーで86.1~101.9%の超低乱数1発(12.5%)
(もしかみなりベースなら、92.0~109.9%)
・A204バンギラスの分散いわなだれを64.9~77.7%で確定耐え
・C167ミロカロスの分散だくりゅうを64.9~76.4で確定耐え
S…無振り。振るよりも耐久力とトリルとの親和性を重視。一応パルト意識の実数値107たちをトリル下で抜ける。
対アーマーガア、ナットレイで詰まない為の駒であり、ミロバニラキッス全員に打点を持つポケモン。ダイマックス+弱保により乱戦でも活躍可能で、ただの補完では終わらない万能ポケモンとなりました。
水ロトムより弱保が使いやすく、草ロトムのようにダイマ技の恩恵が受けにくい事もない不思議な子。サイドチェンジ対策のいわなだれから弱保発動する姿がユニーク。
ほうでん枠は諸説あり。まもる、あくのはどう、エレキネットなど。
最後に
長年、ずっと追い風スタンパばかりを使っていた私ではありましたが、今回マホイップとカビゴンを探求した末に、人生初のトリックルームパーティで上位に入る事ができました。
S2の追い風スタン、S3でトリルという全く違う方向性でそれぞれ2ケタ順位達成というのは、自分にとってかけがえの無い大きな財産です。
今回の記事を機に、マホイップを触ってみたい、育ててみたいと思われた方、ぜひご相談ください!微力ながらお力添え致します!
S4からはキョダイマホイップ、そして鋼キラーでデコレーションしやすいガオガエンが解禁されるとのこと、
何よりその前に、INCが始まります!
ダブルマホイップにおける発展のため、今後も尽力します!
長い記事となってしまいましたが、お読み頂き本当にありがとうございました!!