【剣盾S2ダブル最高76位最終100】マホイップ+砂対面構築
初めまして、野兎と申します。
今回は、ポケモン剣盾ダブルランクマッチS2において最高76位(最終100位ジャスト)となったマホイップ構築のご紹介をさせていただきます。
ガラルルーキーズ以外でのマホイップ記事をあまり見ないため、この記事が今後のダブルランクマッチにおけるマホイップの発展に繋がればと思い書かせていただきました。
そのため、マホイップに関する記述が少し多くなっております。
キョダイマックスを使うことができない世界でも、たくましく生きるマホイップをご覧頂きたいです。
○はじめに
https://oekaki-vgc7.hatenadiary.jp/entry/2020/01/23/180930
S1、2におけるマホイップの基本戦法やポケモンとしての立ち位置においては、1週間前こちらの記事で紹介させていただきました。
簡潔にまとめると、「S2のマホイップは耐久に活路を見出すべき」という内容です。
○パーティ解説
パーティ内容は、対面砂構築+珠カビゴン。
王道な展開だけでなく、あらゆるパーティに対応できるようカスタマイズしたカビゴンとエルフーンがもう一つの軸として大活躍。
マホイップは、両方の軸において全く逆の役割を果たします。
マホイップ@ゴツゴツメット(1/26現在採用率30位内圏外)
スイートベール
ずぶとい
HB252、C4
(172-×-139-131-141-84)
A194バンバドロのヘビーボンバーを73.2~87.2%(とける再生で受け切れる)
C189ジュラルドンのラスターカノンを70.9~84.8%(D12振りならメタルコート持ちでも83.7~98.8%)
C177珠インテレオンの150水技を80.2~95.3%(眼鏡カノンで中乱数)
役割は
「要塞化によるバンドリパルトの後詰め」
「トリルに対しカビゴンと共に選出し、一気呵成に壊滅させる」の二つ。
前者はバンドリパルトが残したローブシン、バンバドロをとける再生で詰め、
後者はカビゴンの火力を急激に高める事でトリルパーティを鬼火やいかく込みでも完全に破壊する。
マホイップはガラルルーキーズにおいて、優秀な要塞技と特徴を生かし活躍。
残念ながらランクマッチでマホイップはキョダイマックスできず、アタッカーとしての運用は難しいです。
また、遅い素早さを補うスカーフデコレーションもあまりに極端なプレイングを要求する割に成功率も低く、リカバリーも一切効かないため除外。
よって、S2では耐性と特性を活かした後詰め役としての運用を開始しました。
ノーアクションで効果が適応される催眠対策"スイートベール"を引き続き採用。
あくびを受けても全く効かないため、味方のダイマックスが足止めを食らうこともありません。
とける+再生と相性のよいゴツゴツメットを所持することで、ラス1同士のタイマンになった時に被弾する機会を減らせます。(急所死の確率を下げるため)
他の選択肢としては、限られた機会で役割を遂行するためのリリバの実が候補に上がります。
デコレーションを打つ相手は主にカビゴン。たまにドラパルトの裏からバンギラスを投入し、デコレーションをあらかじめ置いておくことでA+2スカーフ雪崩やダイマックスでパルトウイン系をスイープする試合もありました。
また、C20振りならば分散マジカルシャインで無振りサザンドラを確1、
同技でズルズキンが緑で耐えた場合、チョッキが確定します。
今回は耐久をひたすらに意識したため、微調整はしませんでした。後述のバンギラスとの相性のため、S3に向け改良を試しています。
例として、ずぶとい140-×-132-0-0-236
実数値(158-×-123-130-141-114)
準速バンギラスを抜き、耐久も一致C189ラスカノと一致A172珠130ダイホロウを耐える、S1時代に自分が初めて調整したマホイップです。
しかし仮想敵である特化バンバドロのヘビーボンバーに乱数を取られてしまうほどに脆くなってしまうため、プレイングには慣れが必要です。
すなおこし
いじっぱり
AS252、H4
(176-204-130-×-120-113)
A…B4(270-71)ダイマックスバタフリーをロックブラスト2弾で124%~
H4(147-105)バイバニラをロックブラスト3弾以上で撃破(分散いわなだれは82.9~99.3%)
A+1分散いわなだれで、H252(197-100)ウインディを97.4~115.7%
H…16n。砂嵐でダメージを受けない+カビゴンのダイソウゲン後に着地することがよくあるため。
ドラパルトに明確に強い特徴と、優秀な技範囲と耐久力でパーティを引っ張った大黒柱。
最速スカーフでもインテレオンを抜けない以上、威力を重視した意地ASでの採用となりました。
マホイップが相手を詰められるよう、特殊ポケモンを中心に倒していくのが使命です。
今後のカスタマイズが一番重要となるポケモンで、ロックブラスト枠の変更の他、マホイップのデコレーションをダイマックス時に受けられるようにするかが最大の議題です。
すなかき
ようき
AS252、B4
(181-187-86-×-85-154)
A…かわらわりで、H4(147-105)バイバニラを69.3~81.6%(平常時アイアンヘッドなら110.2%~)
また、H252(207-130)バンギラスを79.2~94.6%(90ナックルなら94.6~112.0%)
ジュラルドン、トゲキッスの早期撃破を担うマホイップの剣。
エルフーンやドラパルトが苦手なオーロンゲに対しても良質な回答を持っています。
苦手なバンバドロとローブシンはエルフーンが遅延、マホイップが詰めの回答を持つため放置し、取り巻きをひたすら潰していきます。
以上を踏まえると弱点保険が極めて有効に思えますが、ダイマックスしない運用も考慮すると、タスキに落ち着きました。
S1ではミラー意識での最速というイメージでしたが、S2ではバイバニラやジュラルドンに抜かされないためという意識が強かったです。
更にバイバニラの存在で、ロンゲ意識だった瓦割りが余計に外せなくなりました。
ドラパルト@じゃくてんほけん (1/26採用率3位)
おくびょう
CS252、D4
(163-126-95-152-96-213)
C…140ダイバーンで、D4(185-86)ドリュウズを100.5%~
炎打点が非常に美味しく、ドリュウズ、バンギラスとの補完も兼ねた貴重な特殊アタッカー。トップレベルのスピードを生かして大活躍しました。
大事にすべく、S2後半では"まもる"を採用するため、チョッキを弱点保険に変えて運用。またミラー意識のために、控えめから臆病に変更しました。
特に不便はなく、むしろ鬼火を執拗に打たれることが多かったため特殊で良かったと実感。
強いて言えば、外れやすい大文字である利点があまりなく、火炎放射で良かったです。
またミロカロス、インテレオン、トゲキッス、ギャラドスなど10万ボルトを打ちたい場面が非常に多かったのも悩みどころでした。
エルフーン @だっしゅつボタン(1/26採用率2位)
おくびょう
H60、B196、S252
(143-×-130-97-95-184)
ムーンフォース、おいかぜ、すりかえ、あまえる
S…最速
H…16n-1、C167ドラパルトかえんほうしゃ確定耐え
HB…甘える込みでA205ドリュウズ130ダイスチル耐え+余り振り切り
あまえると脱出すりかえによるダイマックス殺しは健在。
王道の追い風展開から、自傷ギミックの破壊まで何でもこなせる天才です。
厄介な相手を引っ込ませて裏に圧力をかけることで、試合の流れを掌握できます。
H実数値は143で、16n-1となっています。砂嵐をかろうじて1で耐える試合が2試合ほどあったため、このエルフーンの調整で大正解でした。
カビゴン@いのちのたま(1/26採用率26位)
ゆうかん最遅
AB252、D4
(235-178-117-×-131-31)
いわなだれ、タネばくだん、ばかぢから、じばく
A…130ダイロックでH252B4(192-116)トゲキッスを101.5%~
130ダイソウゲンで、H252B4(444-151)ダイマックスドサイドン(ハードロック)に、50.9~60.5%
95ダイナックルで、B4(180-76)ヒヒダルマを121%~
ダイマックス時、C161珠サンパワーリザードンの晴れ150炎技を32.5~38.5%の乱3耐え
出す時は99%ダイマックス前提のパーティの核。エルフーンの甘えるとすりかえ、マホイップのデコレーションで支えることで、難攻不落の耐久力と特大の火力を誇る化け物となります。
またその安定性を活かし、速くて厄介な相手を真っ向勝負でぶちのめす事で、後続が通りやすいように整地を行えます。
対リザードン、インテバニラ、トリル構築など、選出できる相手はとても多いです。
厚い脂肪は非常に有用で、リザードン、バイバニラ等の天候ポケモンを余裕を持って受け、返しの130ダイロックを放ち撃退。おまけに砂嵐でバニラやエルフーンのタスキを潰します。
更にすなかきドリュウズを詰め役として控えさせている場合、もはや砂嵐は神の恵み。
またトリルパーティの場合、相手はカビゴンを前にして半端にトリルを発動させる訳にもいかないためか、貼る判断が鈍ることがあります。
もしその場面に遭遇した場合真っ先にS操作役を潰し、裏のバンギラスやドラパルトたちで上から詰める動きを狙います。
ドラパルト、メジャーなトリル始動に刺さるダイアーク(DDラリアット)も欲しかったですが、代わりに抜くことになる自爆はキョダイピカチュウへの初手の回答も兼ねているため変更はしませんでした。
○基本選出
ほぼ全ての構築に対して先発エルフーンは確定しています。サイコメイカーが邪魔な時、スタンパならばバンギラス、トリパならマホイップが代わりに入ります。
・対スタンパ
裏…カビゴン以外の2匹
相手のダイマックスとして現れるであろうポケモンを判別して先発エースを決めます。
脱出すりかえを握っている以上、有利性は高いです。
アイアントや雨、また脱出すりかえに無耐性な相手にはドラパルト。
またドリュウズの電毒耐性+物理鋼技、
ドラパルトのゴースト耐性+特殊炎技は後詰めとして非常に貴重なため、ダイマックスを切らない場合も展開を意識して大事に回します。
バドロブシン等にはマホイップが詰めを担当。
・対エルフダルマ
裏…ドリュウズ、ドラパルト
これは言い換えると、誰が来ても、S順を気にせず体力をキープしながら戦える並びです。
仮にこの場合はダルマ方向にあまえる後、ダイナックル撃破が回答です。鉢巻霧中A211馬鹿力でもダイマ+あまえるによりダメージを38.7~45.9%に抑えて95ダイナックルで仕留めます。
ダイマドラパルト等にはあまえるを脱出すりかえに変えて対応可能な点や、常にどっしり構えて盤面を支配できる安定感は、高い汎用性を生み出しプレイングを助けます。
・対トリル
マホイップ、カビゴン
怒りの粉、この指とまれ等でデコレーションが吸われる恐れはありますが、代わりにタダでとけるを積むことができます。
腹太鼓を意識してか削り技や、あくびや眠り粉など催眠を打ってくる相手も少なくないので、スイートベールに感謝。
A+2でHぶっぱダイマハードロックドサイドンを珠130ダイソウゲンで確定なため、ナックルやデコを打つ際は意識。
イエッサンやダイサイコのない展開の場合、エルフーンがトリル下でも大暴れ。
・対インテバニラブシン
裏…バンギラス、ドラパルトorマホイップ
オーロンゲや、ジュラルドンとエルフーンも付いてくる場合も。最大の脅威であるブシンをマホイップに詰めさせるため、取り巻きのインテレオンたちをダイマックスカビゴンで優先的に排除。
ここでもあまえると脱出すりかえは光る。
また、一致150ダイアタックも非常に有用で、カビゴンの最後のターンをあらかじめ考慮しながら打つことで、後続が繋がりやすくなります。
○天敵
回答がなくマホイップでも詰められないため、脱出ボタンで飛ばす最優先ポケモン。
あられに追随している場合は基本的にカビゴンで迎え撃つ。
ドリュウズだとダイアースのDバフで、なし崩せるかというレベル。
氷をダイマパルトの弱保で受けてもよいが、メガネも珠も居たので安易に撃ち合うのは危険。
数こそ少ないが、ながねぎによる確定急所ときもったまにより、弱点トリオどころかエルフパルトマホイップでさえ敵わない。
トリルにもスタンにもいるため、死に物狂いで上から圧力をかける工夫を。
余談だが、マホイップより1速い。(S65)
○最後に
自作絵です。マホイップをすこれ。
記事を最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。優秀な特性と耐久力と、味方との無限の火力を秘めたマホイップに関して、もっと色々な方に興味を持って頂きたいと拙筆ながら書かせていただきました。
S3でも頑張ります。
ありがとうございました!